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2013 年度 実績報告書

文理融合による大阪城中心域の研究

研究課題

研究課題/領域番号 24652143
研究機関大阪市立大学

研究代表者

仁木 宏  大阪市立大学, 文学研究科, 教授 (90222182)

研究分担者 岸本 直文  大阪市立大学, 文学研究科, 准教授 (80234219)
三田村 宗樹  大阪市立大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (00183632)
山口 覚  大阪市立大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (70191228)
キーワード大坂城 / 豊臣 / 石山 / 本願寺 / 地中レーダー / 地中ボーリング
研究概要

(1)大阪城本丸周辺における地中ボーリング調査資料の検討をさらに進めた。新たなボーリングデータを大阪市から提供いただき、従来のデータと接合することで、より広域かつ詳細に地中構造を解明した。具体的には、豊臣期の石垣の深度を分析するとともに、全体としての豊臣期本丸の構造をよりヴィジュアルに復原することができた。さらに豊臣期よりも下層の地形にも注目し、豊臣期の大規模整地の下部に存在する地山の地形も明らかにすることができた。これは大坂(石山)本願寺段階の当該地域の地形復原の可能性を開くものである。なお、これらの研究成果は、柱状図として示すとともに、三次元想定図を作成した。
(2)大阪城天守閣南側広場で、昨年度に引きつづき、地中レーダー探査を実施し、地中構造の一定の解明にいたった。また、大阪市が実施した、大阪城天守閣南側における、豊臣期石垣発掘調査の調査現場を視察し、豊臣期石垣を詳細に観察するとともに、今後の調査についての貴重な知見を得た。
(3)本研究の研究内容を公開し、あるいは研究上の指針を得るため大坂城下町研究会を開催した。
(4)本研究を中心とする関連研究の研究成果を広く市民に公開するため連続講座「大坂城の地中を探る」を実施した。平成26年3月8日・9日。内容は以下の通り、大澤研一(大阪歴史博物館)「絵図・文献からさぐる豊臣期大坂城の構造」、松尾信裕(大阪城天守閣)「豊臣大坂城の石垣の特徴について」、三田村宗樹「ボーリングデータから見る大阪城-本丸地区における地盤の推移」、市川創(大阪文化財研究所)「豊臣期大坂城石垣の発掘調査」、岸本直文「大坂城の石垣普請と新技術による測量の試み」、谷直樹(大阪市立大学)「本丸御殿に見る豊臣期と徳川期の大坂城」。定員を上回る市民の申込みをうけきわめて盛況であった。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 戦国時代の城下町における『町づくり』2014

    • 著者名/発表者名
      仁木 宏
    • 雑誌名

      都市文化研究

      巻: 16 ページ: 56-64

  • [雑誌論文] Sequential chemical extraction of arsenic and related elements from the Holocene sediments of Sonargaon, Bangladesh, in relation to formation of arsenic- contaminated groundwater.2013

    • 著者名/発表者名
      Masuda H., Okabayashi K., Maeda S., Seddique A. A., Mitamura M. and Shinoda K.
    • 雑誌名

      Geochemical Journal

      巻: Vol. 47 (No. 6) ページ: 651-661

    • DOI

      10.2343

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Use of soil color meter for aqueous iron and ammonium measurements.2013

    • 著者名/発表者名
      Itai T., Maruoka T., Kusakabe M., Uesugi K., Mitamura M.
    • 雑誌名

      Soil Science and Plant Nutrition

      巻: Vol. 59, Issue 3 ページ: 450-454

    • DOI

      10.1080

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 地質地盤特性の抽出と解釈 :関西地盤を例として(<特集>地盤情報データベースの利活用)2013

    • 著者名/発表者名
      北田奈緒子・竹村恵二・三田村宗樹・大島昭彦
    • 雑誌名

      地盤工学会誌

      巻: 61-6 ページ: 20-23

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 地方史研究の可能性 -荘園・都市・城をめぐって-2013

    • 著者名/発表者名
      仁木 宏
    • 雑誌名

      日本中世史研究の歩み

      巻: (なし) ページ: 45-65

  • [学会発表] 大坂城の石垣普請と新技術による測量の試み

    • 著者名/発表者名
      岸本直文
    • 学会等名
      大坂城の地中を探る
    • 発表場所
      大阪歴史博物館(大阪市)
  • [学会発表] ボーリングデータから見る大阪城本丸地区における地盤の推移

    • 著者名/発表者名
      三田村宗樹
    • 学会等名
      大坂城の地中を探る
    • 発表場所
      大阪歴史博物館
  • [学会発表] 関西の山城研究と戦国時代の摂河泉地域

    • 著者名/発表者名
      仁木 宏
    • 学会等名
      関西山城サミット
    • 発表場所
      河内長野市市民会館
    • 招待講演
  • [学会発表] 豊臣期大坂城下町研究のあゆみ

    • 著者名/発表者名
      仁木 宏
    • 学会等名
      大坂城下町研究会
    • 発表場所
      大阪歴史博物館

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公開日: 2015-05-28  

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