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2014 年度 実績報告書

デジタル技術を援用した友ヶ島砲台遺構の調査・研究

研究課題

研究課題/領域番号 24652156
研究機関和歌山大学

研究代表者

河崎 昌之  和歌山大学, システム工学部, 准教授 (60304185)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードデジタル写真測量 / 3次元モデリング / 構図 / 友ヶ島 / 砲台遺構
研究実績の概要

デジタル機器を用いた簡便な写真測量方法を課題として,本研究では,撮影構図の縦位置,横位置に着目した.撮影時のカメラ位置の回転は,レンズの歪みを考慮し,測量成果の精度向上を目的に実施されることがあるが,この操作が3次元モデル生成に影響を及ぼし得るかについて概括し,より適切な画像データ取得の方法を考察することを目的とした.
測量では一般に,寸法誤差から成果の評価が数値的になされるが,ここでは,モデリング画像の計測対象の再現性から,複数人の目視による3次元モデルに対する印象評価の結果をもって,取得した画像データを評価し,その取得方法の良否を考察するかたちを取った,
計測対象は和歌山県和歌山市西部,加太沖に友ヶ島に残存する6つの砲台遺構の中から,比較的撮影が容易と判断された第2砲台跡とした.簡便であることを旨に,カメラは手持ちとし,撮影間隔は歩測によった.ベースとなる画像セット(64ファイル)を撮影し,そこから4種類のセットを作成した.内訳は,縦位置のみ抽出したセット(32ファイル),同じく横位置のみから成るセット(32ファイル),さらに縦・横混成のセット2種(各32ファイル)である.各セットから生成されたモデリング画像を対象に2段階で,実験協力者20名から印象評価を得た.先ず32ファイルによる4種の画像の比較から,縦位置,横位置の違いから生ずるモデリング画像の再現性の違いを評価した.その中で再現性が最も高いと評価された画像と,64ファイルのフルセットによるモデリング画像の間で同じく再現性を比較した.
最初の評価では横位置のみのセットが最も高い評価を得た.また 2段階目の評価では,32ファイルによる画像の方が高い評価を得る傾向が見られた.この結果からは横位置のみの,撮影で一定の形状再現性が得られ,またそれは必ずしもソフトウェアが処理するファイルの数に依存しない可能性が示唆された.

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公開日: 2016-06-01  

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