研究課題/領域番号 |
24652170
|
研究種目 |
挑戦的萌芽研究
|
研究機関 | 北九州市立大学 |
研究代表者 |
真鍋 昌賢 北九州市立大学, 文学部, 准教授 (50346152)
|
研究分担者 |
細田 明宏 帝京大学, 文学部, 准教授 (20412801)
岡田 祥平 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (20452401)
上田 学 早稲田大学, 付置研究所, 招聘研究員 (80546143)
|
研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
キーワード | 口頭芸 / 口承文芸 / 文化史 / メディア |
研究概要 |
●本年度は、2回の共同研究会を開催した。 第1回 口頭芸研究会(9月16日・17日 於北九州市立大学)上田学「「活弁」の系譜学」真鍋昌賢「「漫談」の誕生」、第2回 口頭芸研究会(2月11日於銀座区民館)細田明宏「講談と浪花節の『壺坂霊験記』」岡田祥平「競馬実況とは何か」 本年度は、研究方針の確認をおこなう目的でメンバー全員が1回づつ発表をおこなった。これにより主要テーマ①②③それぞれについての問題提起がなされた。なお、代表者は、口承文芸研究と大衆芸術研究の関係性についての論点を明らかにするための論文を2本執筆した(「研究実施計画」の「打ち合わせ研究会」に対応)全体を通して、明確になってきたのは、それぞれのジャンルを支えている表象における関係のタイプの差異を慎重に言語化し比較検討していく必要性である。 ●対面での議論をおこなう一方で、恒常的にEメールを通して、代表者・分担者各自の専門領域にかかわる研究情報(書誌、テレビ特集、インターネットサイト)を出し合うなかで基礎的な情報の共有を進めていった。それにより、異分野間での議論の前提が共有されやすくなり共同研究会の活性化に役立った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初共同研究会は1回の予定であったが、メンバーの積極性を反映して2回開催することになった。それにより、メンバー全員が初年度に発表をおこなうことになり、全体的な問題意識の共有が進んだといえる。またEメール上でのコミュニケーション(情報の相互提供)も頻繁におこなわれており、メンバー各自が、自分以外のメンバーの領域への基礎知識を増やす試みが地道におこなわれている。
|
今後の研究の推進方策 |
研究推進のための資料収集が今後も継続的に必要であるため、資料購入のための情報交換を積極的におこなっていきたい。また間ジャンル的な比較研究(たとえば活動弁士とアナウンサー、活動弁士と漫談、講談と浪花節など)の可能性について探っていきたい。 また、メンバー各自が自分の研究を進めていく一方で、ゲストスピーカーの依頼にも着手したいと考えている。
|
次年度の研究費の使用計画 |
上述のように資料購入を継続的に進めていく。またメンバー各自の交通費を確保すると同時に、ゲストスピーカー依頼のための経費を確保していく。
|