研究課題/領域番号 |
24653012
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
濱本 正太郎 京都大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (50324900)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | スポーツ法 / ドーピング / 国際秩序 / 私的アクター / グローバル法 |
研究概要 |
ドーピング規制の個々の規範あるいは個別紛争事例に関する研究は一定程度存在するため、まずはこれら先行研究の網羅的な調査を行う必要がある。ところが、これら先行研究の多くは日本の大学図書館等に所蔵されていない専門学術誌や単行書において発表されており、また、ドーピング規制に関する先行研究を体系的に整理する目録や収集方法は日本はもとより海外においても確立していないため、まずはその体系的収集に努めた。 実際に、ドーピングに関する文献を網羅的に収集するのはかなり困難を伴う作業であり、本年度の大半はその作業に費やされた。もちろん、日本語での先行研究については、日本スポーツ仲裁裁判所や日本アンチ・ドーピング機構を中心とする各種研究会等での研究を参照することができ、かなり効率的に収集することができた。 あわせて、現在、世界アンチ・ドーピング機構によるアンチ・ドーピング規則の改定作業が行われているため、その過程において日本アンチ・ドーピング機構の主催する検討会等に参加し、また、欧州評議会アンチ・ドーピング条約モニタリンググループ法律問題諮問委員会の作業に参加することを通じて、世界アンチ・ドーピング規則改定作業に関する動向を調査することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
先行研究の調査は完了していないとはいえ、ほぼ主要なものを押さえることができたと考えられる。もっとも、スポーツ法関連の定期刊行物は少なくなく、それらの入手にやや困難を憶えているところである。
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今後の研究の推進方策 |
基本的には当初計画から変更の必要を認めていない。先行研究の調査を進めつつ、各国法の研究も進め、研究会・シンポジウム等での報告も行っていきたい。
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次年度の研究費の使用計画 |
これまでのところ、書籍体で刊行されている先行研究については、ある程度の収集を実現できている。しかし、雑誌等の定期刊行物については、日本に全く所蔵されていないこともあり、調査さえ十分ではない。そこで、今年度は引き続き先行研究の調査を行いつつ、ドーピング仲裁の検討や各国国内裁判例の検討も進めたい。
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