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2012 年度 実施状況報告書

直接的参与観察と統計的手法によるソーシャルネットワークサイトの政治的影響分析

研究課題

研究課題/領域番号 24653033
研究種目

挑戦的萌芽研究

研究機関神戸大学

研究代表者

木村 幹  神戸大学, その他の研究科, 教授 (50253290)

研究分担者 伊賀 司  神戸大学, その他の研究科, 研究員 (00608185)
見市 建  岩手県立大学, 総合政策学部, 准教授 (10457749)
上田 知亮  龍谷大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (20402943)
濱中 新吾  山形大学, 教育文化学部, 准教授 (40344783)
岩田 拓夫  宮崎大学, 教育文化学部, 准教授 (60375384)
横山 豪志  筑紫女学園大学, 文学部, 准教授 (80320381)
滝田 豪  京都産業大学, 法学部, 准教授 (80368406)
玉田 芳史  京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (90197567)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードSNS / 韓国 / 中国 / 東南アジア / インド / 中東諸国 / ブラックアフリカ諸国 / 民主化
研究概要

平成24年度については、初年度と言うこともあり、研究方針の確定と基盤づくりに着手した。まず、予算的な制限から、研究組織の見直しを行い、結果として、研究代表である木村を中心に、玉田、横山、滝田、上田、濱中、見市、岩田、伊賀の9名に研究者を絞り込んだ。
続いて、研究に関わる意見交換の場として、Facebookのページ(SNS Kobe)を解説し、ここにおいて意見交換を行った。Facebookを用いたのは、これにより全国各地に散らばる研究者が研究会等に集まる為の資源を削減すると共に、実際にSNSを使用する機会を提供する事により、各々の分析の基盤を獲得する為である。
Facebook上における議論は、研究代表者である木村が研究計画の見取り図を提供し、これに従って各研究分担者が研究計画を提出する形で行われ、続いて、各研究者の立場に基づく意見交換が、Facebooとメールを併用する形で行われた。また、研究分担者には、各自が資料収集のためのFacebook以外のSNSアカウントをも習得させ、これにより現在進行中の政治情勢に関わる「SNS上の参与観察」の体制を整えた。
また平成24年度における作業の中心は、データ収拾であり、現在、各々の研究者は、それぞれが担当する、韓国、中国、タイ、インド、インドネシア、マレーシア、中東諸国、ブラックアフリカ諸国におけるSNSと政治現象に関わるデータを収集しつつある。これらにより収拾されたデータは、平成25年度以降において、数値化、或いはその他の方法により、比較可能な形に加工され、本研究の基盤となる仮説の確定に資する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

研究の為のツールとしてのみならず、研究に関わる意見交換の場としても、SNSを用いる事により、研究の進捗は大きく増すこととなっている。特にFacebook上における意見交換を行う事により、各研究者は、自らの最新の研究計画とその進行状況を、常に他の研究者と共有できる状態になっている事は極めて重要である。
この結果として、各研究者の具体的な研究計画は既に確定した状態にあり、各研究者は既にそれぞれの計画に基づいて具体的な研究を開始している。また、それぞれの研究計画には、SNSを用いた政治分析の方法に対するアイデアが盛り込まれている。以上のような状況から、本研究プロジェクトにおいては、予想以上に順調に研究が進んでいる、と言うことが出来る。

今後の研究の推進方策

平成25年度は、各々の研究計画により収拾されたデータとその分析結果を各自が持ち寄り、全体としてのSNSを用いた政治分析の手法に関わる仮説を形成し、それにより各自の研究計画を再調整する事が予定されている。
その為には昨年に行ったFacebook上の研究計画等の意見交換に加えて、より密接な形の意見交換が必要であり、最低1回の会合を予定している。これにより、データ蓄積及びその分析の手法を確定し、翌平成26年度における研究成果の公表等に繋がるべく努力する。

次年度の研究費の使用計画

平成25年度においては、上記の会合のために一定以上の国内旅費が必要である。また、この研究に伴うより深い調査のために、特定の地域、より具体的にはブラックアフリカ諸国を選択し、同地におけるSNSと政治の関わりについて調査を行う。故に一定の国外旅費が必要である。
また、これらの研究を行う為に、各国、各地域の政治的現実についての調査を行う為の一定の文献収拾も必要である。この為に、一定の設備備品費と消耗品費も必要である。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] タイ政治をめぐる外圧と内紛 : アメリカによるウータパオ空港利用を中心として2013

    • 著者名/発表者名
      玉田芳史
    • 雑誌名

      国際情勢

      巻: 83 ページ: 247-268

  • [雑誌論文] Discovery of Disputes: Collective Memories on Textbooks and Japanese–South Korean Relations2012

    • 著者名/発表者名
      Kan Kimura
    • 雑誌名

      Journal of Korean Studies

      巻: 17-1 ページ: 97-124

    • DOI

      10.1353/jks.2012.0013

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 第五回法政研究会報告 中国共産党政権の安定性と持続性2012

    • 著者名/発表者名
      滝田 豪. 上野 達也
    • 雑誌名

      産大法学

      巻: 46-2 ページ: 301-311

  • [雑誌論文] 2008年総選挙後のマレーシアにおけるメディアと政治 : ナジブ政権のメディアをめぐる言説と統制2012

    • 著者名/発表者名
      伊賀司
    • 雑誌名

      国際協力論集

      巻: 20-1 ページ: 93-108

  • [雑誌論文] インドネシアにおけるイスラーム主義急進派の位置づけ2012

    • 著者名/発表者名
      見市建
    • 雑誌名

      海外事情

      巻: 60-4 ページ: 61-73

  • [雑誌論文] レバノン人の越境移動に関する経験と意識 : 「新しいフェニキア人」像の再考2012

    • 著者名/発表者名
      髙岡 豊. 浜中 新吾. 溝渕 正季
    • 雑誌名

      日本中東学会年報

      巻: 28 ページ: 35-58

  • [学会発表] Immigration Policies of South Korea and Japan2013

    • 著者名/発表者名
      Kan Kimura
    • 学会等名
      Annual Conference 2013 of Association for Asian Studies
    • 発表場所
      San Deigo, USA
    • 年月日
      20130321-20130324
  • [学会発表] 日韓の移民政策は何故異なるか(韓国語)2012

    • 著者名/発表者名
      木村幹
    • 学会等名
      Northeast Asia Diaspora Seminar: Korea, China, Japan, USA, and North Korea (主催:IOM移民政策研究院)
    • 発表場所
      Seoul, South Korea
    • 年月日
      20120706-20120706
    • 招待講演
  • [図書] 徹底検証 韓国論の通説・俗説 日韓対立の感情vs.論理2012

    • 著者名/発表者名
      浅羽 祐樹、木村 幹、佐藤 大介
    • 総ページ数
      286
    • 出版者
      中央公論新社
  • [備考] Kobe SNS

    • URL

      https://www.facebook.com/home.php#!/sns.kobe?fref=ts

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公開日: 2014-07-24  

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