単編著の書籍を発行したと同時に、韓国高麗大学で「解放か分離か:日韓関係の原点」と題するシンポジウムを一般公開で開催した。また、植民地からの引揚や在外財産処理、引揚者の生活再建のための移民をテーマとする会議に多数参加し、国際的ネットワークを拡大し日米特殊関係が移民や原発の問題とさえつながっていたことに気付かされた。また、アメリカからの仲介を受けて日韓が国交を正常化したことで、現代の歴史認識問題も賠償問題の延長にあることがわかった。「歴史認識」問題が、国交正常化で封印されていた問題が解凍され派生した政治過程をも岩波の安全保障シリーズにまとめ、戦後という時代を歴史として検証することができた。
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