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2013 年度 実績報告書

選好パラメターの遺伝寄与度に関する実証分析

研究課題

研究課題/領域番号 24653051
研究機関神戸国際大学

研究代表者

平田 憲司郎  神戸国際大学, 経済学部, 講師 (70423209)

キーワード経済理論 / 遺伝統計学
研究概要

2013年度では、2012年度に引き続いて、双生児研究法で標準的に使用されるACEモデルを用いて、危険回避度と利他性に関する遺伝要因の寄与度の推定を、マルコフ連鎖モンテカルロ法によっておこなった。
危険回避度については、(A)年金収入が半々の確率で2倍になるか10%(ほかに30%、50%)減るか(B)確実に5%増しになるかの選択問題から回答を得て、危険回避度を計測し、その計測したデータを用いて分析をおこなった。その結果、ACE(相加的遺伝要因、共有環境要因、非共有環境要因で説明するモデル)、AE(相加的遺伝要因、非共有環境要因で説明するモデル)、CE(共有環境要因、非共有環境要因で説明するモデル)、Eモデル(非共有環境要因のみで説明するモデル)のうち、ACEモデルの当てはまりが最も良く、相加的遺伝要因の寄与度は約25%、共有環境要因の寄与度は約24%という結果を得た。
利他性については、2つの質問をおこない、それぞれについて遺伝要因の寄与度の推定をおこなった。1つめの質問では、100万円を拾ったとき(落とし主があらわれなかったとして)に、慈善団体に寄付する額を問うている。この回答結果を用いて分析をおこなった結果、ACEモデルの当てはまりが最も良く、相加的遺伝要因の寄与度は約21%、共有環境要因の寄与度は約24%という結果を得られた。
2つめの質問では、隣室の見知らぬ人と100万円を分ける場合に(回答者が分配額を決定できるが、隣室の人が提案された分配額を拒否すれば2人ともお金を得ることはできない)、相手に提示する額を問うている。この回答結果を用いて分析をおこなった結果、AEモデルの当てはまりが最も良く、相加的遺伝要因の寄与度は約43%であることがわかった。
現在はこれらの結果をまとめた論文が脱稿し、投稿に向けての準備をおこなっている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 年齢と時間割引2013

    • 著者名/発表者名
      平田憲司郎
    • 学会等名
      第13回パネル調査・カンファレンス
    • 発表場所
      ホテルグランドヒル市ヶ谷
    • 年月日
      20131225-20131225

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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