研究課題/領域番号 |
24653078
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
籠谷 直人 京都大学, 地球環境学堂, 教授 (70185734)
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キーワード | ネットワーク / 華僑・華人 / 台湾 / インドネシア / 熱帯 |
研究概要 |
本研究は、熱帯地域を拠点とした華僑・華人のネットワークとそれに依存して経済活動を展開した日本人実業家の活動を通して、「熱帯」圏における生存持続戦略に考察を加えることにある。本研究課題の2年目にあたる平成25年度の主な実績として初年度に目録が完成した「堤林数衛関係資料」を鍾淑敏氏(中央研究院台湾史研究所)と共編で「堤林數衛關係文書選輯 」として出版したことである。この文書選は当時のジャワで活躍していた堤林数衛が経営していた南洋商会の事業資料を選び出したものである。この文書選によって熱帯圏で活躍した日本人実業家のの活動実態を知る手がかりになるであろう。前年度から引き続き「三好徳三郎関係資料」の整理、旧オランダ領東インドのバタヴィアの華僑・華人の残した「公案簿」の勉強会を開催した。さらに、2013年4月にアジア植民地都市関するワークショップ「Jakarta's Past: Space,Ethnicity and Urban Development」を2014年2月には戦前の日本資料に関する「第3回在台湾日本語関係資料ワークショップ」を共催した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度は、「堤林數衛關係文書選輯 」の出版、2013年4月にアジア植民地都市関するワークショップ「Jakarta's Past: Space,Ethnicity and Urban Development」を2014年2月には戦前の日本資料に関する「第3回在台湾日本語関係資料ワークショップ」を共催することによって国内外の研究者と情報と交換、議論を展開することができた。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度の平成26年度は整理中の資料である「三好徳三郎関係資料」の目録作成、およびこの研究課題の成果を発表できる機会を設ける。
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次年度の研究費の使用計画 |
最終年にあたる平成26年度にワークショップを開催する予定である。 そのための招へい旅費として繰り越しした。 平成26年度は資料収集のため30万円、旅費・招へい費用として55万円、資料整理費として20万を予定している。
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