本研究課題では、医療における経営革新の成功要因に関する国際研究を行った。医療分野において,品質・効率・患者満足度・安全性を向上させることは各国の重要課題である。そこで本研究では,日本とアメリカの複数の病院組織等における定性的研究に基づき,概念モデルの構築を行った。その結果,病院経営を取り巻く制度的・文化的背景を考慮し,経営母体としての病院の主体的なマネジメントのあり方,および経営革新の実現に影響する促進・阻害要因を考察するための概念モデルを提示した。さらに,構築した概念モデルに基づき,日本で予備的なデータ収集を行い,実証研究も一部行うことができた。
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