研究課題/領域番号 |
24653108
|
研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
古賀 智敏 同志社大学, 商学部, 教授 (70153509)
|
研究分担者 |
河崎 照行 甲南大学, 社会科学研究科, 教授 (10122227)
島永 和幸 神戸学院大学, 経営学部, 准教授 (90362821)
姚 俊 立命館大学, 経営学部, 助教 (00610932)
|
キーワード | 知的資産 / イノベーション / ナレッジ・マネジメント / 価値関連性 / 投資意思決定 / 人的資本 |
研究概要 |
本研究は、知のイノベーションを基軸にして経済価値の測定・伝達に関する理論の枠組みを多角的視点から究明することを通じて、新時代に即応した会計のフレーム・オブ・レファレンスを構築することを目的としてる。その目的を達成するにあたって、平成25年度においては、次の研究活動を実施した。 まず、平成24年度に引き続き、知のイノベーションに関連する理論や各種制度の概要、そして現状の報告制度の課題について関連文献の収集と精度の高い文献研究を行い、体系的に整理した。そして、新たな経済成長に向けた企業の活性化とイノベーションの促進をナレッジ・マネジメントの観点から広く把捉することで、知のイノベーションに基づく企業経営の展開に向けて、その測定と情報伝達のあり方を提示するのみならず新たな企業経営思想を論じた。 つぎに、ファンド・マネジャーを対象としたヒアリング調査の結果より、イノベーション・システムと価値関連性を分析した。そこでは、たとえ知的資産のコンセプトが曖昧であったとしても、知的資産は企業のファンダメンタル分析結果と協働することによってグローバル市場において価値関連性を有すること、そして新興市場においては文化的・社会的システムの相違に起因する不確実性が、知的資産を適当に評する障害となり得るために、知的資産がもたらす経済的影響は市場の特質に応じて異なることが究明されている。 最後に、研究代表者ならびに各研究分担者が過去2年間の研究を通じて得た研究成果の統合化を図り体系立てるとともに、学会や各種セミナー、シンポジウム等における報告や、学術誌への掲載・図書の出版を通じて研究成果の社会還元を行った。
|