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2012 年度 実施状況報告書

わが国地方自治体監査制度の再構築に向けた日本型統合的公監査フレームワークの開発

研究課題

研究課題/領域番号 24653109
研究種目

挑戦的萌芽研究

研究機関関西学院大学

研究代表者

石原 俊彦  関西学院大学, 経営戦略研究科, 教授 (20223018)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード地方自治体監査
研究概要

今年度は、英国地方自治体における監査制度の現状を分析するために英国における現地調査を行った。この視察の準備として、約1年間をかけた詳細な文献渉猟とインターネットを通じた英国自治体の監査情報の渉猟を行った。この事前準備の結果として、英国の地方自治体における監査を実務と制度の観点で設計・リードしているのは、英国勅許公共財務会計協会(CIPFA)であることを解明した。
3月の英国調査では、英国勅許公共財務会計協会を中心に、ウェールズ会計検査院の元副総長、英国自治体のおける不正分析のエキスパートをそろえたPKF(監査法人)などのヒアリング調査を行った。今年度はまた、英国内における自治体のマネジメントやガバナンスの研究者との積極的なメール等による情報交換を行った。英国研究者からは、有用な論文情報など最新の研究成果を入手した。
今年度はこのように本研究の目的に沿った事前準備的な考察と予備的な現地調査を中心に行った。この成果は実施計画で予定された内容に沿っている。
なお、今年度は詳細な文献渉猟を行い、それらを精査した結果として、重要な5編の論文の翻訳を完了させた。この翻訳結果は新年度以降の研究推進にきわめて重要であり、また、その内容はわが国における地方自治体監査制度の再構築に不可欠とされる多数の論点を整理するものである。
この5編については、いっそうの精査を行い、次年度にはその翻訳結果を、中間的名研究成果として翻訳等の形でアウトプットの予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度の主要な計画は、英国の現地調査と基本文献の渉猟である。英国の現地調査については3月に1週間実施し、文献渉猟は研究の基礎になる重要な監査関係文献5編の翻訳に取り組んだ。
特に翻訳については精密な訳出の段階まですすめており、非常に大きな成果を挙げている。
新年度以降もこのまま、順調に研究が進むように初年度の研究は計画通りに推進されたと判断している。

今後の研究の推進方策

次年度の研究は、中間成果物としての翻訳のアウトプット、ならびに、本格的な英国における現地調査から構成される。研究費の大半は、この2つの関連で消費される。
今年度生じた次年度使用額は、上記の翻訳出版に係わる繰越である。

次年度の研究費の使用計画

中間成果物としての翻訳出版の版下作成の原価として50万円を充当し、残金予算の大半は英国自治体における現地調査とそれに関連する謝金から構成される。ほかは、PC関連の消耗費を予算として見込んでいる。

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公開日: 2014-07-24  

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