研究課題/領域番号 |
24653110
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
宮内 泰介 北海道大学, 文学研究科, 教授 (50222328)
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研究分担者 |
赤嶺 淳 名古屋市立大学, 人文社会系研究科, 准教授 (90336701)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 市民調査 / 聞き書き / 地域資源発見 / 質的データ / アクション・リサーチ / 復興支援 / 災害 |
研究概要 |
本研究は、まちづくり、環境保全活動、市民活動などに資する住民参加型の質的調査手法を開発することを目的とし、具体的には、(i)市民・住民が行う聞き取り、聞き書き、フィールドワークなどの調査手法開発(市民参加で取り組みやすくまた効果的な質的調査はどうあるべきか)、(ii)収集したデータの市民向け整理法の開発(取り組みやすく効果的な整理法)、(iii)整理した質的データの市民向け活用法の開発(質的データを使ったワークショップなど、まちづくりや市民活動に直結するような質的データの利用法の開発)の3つを、社会実験を織り交ぜながら進めることを目指している。(i)については、石巻市北上町における復興支援のための質的調査という社会実験を軸に、成果を上げることができた。(ii)については北海道日高町の聞き書き集を編集するという作業の中である程度進んだが、課題がいくつも見つかった。上記の石巻市北上町における復興支援のための質的調査の中でも、その整理法についていくつかアイデアが出てきたが、まだ不十分なままである。(iii)についてはまだ着手できていない。 まちづくりに資する質的調査の事例調査については、いくつかのケーススタディが進み、また、上記石巻市北上町における社会実験も進んだ。しかし、計画に挙げていた、研究者・耳痛かを集めてのワークショップを通して理論化や体系化を図るという作業はまだできておらず、今後の課題として残っている。 アウトプットもいくつかできたが、まだ不十分である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
(i)市民・住民が行う聞き取り、聞き書き、フィールドワークなどの調査手法開発については、北海道日高町における聞き書きをまとめると同時に、東日本大震災の被災地である宮城県石巻市北上町でいくつかの支援グループ共同の質的調査を行う中で、ある程度進んだ。(ii)収集したデータの市民向け整理法の開発については、やはり宮城県石巻市北上町での質的調査の中である程度進んだが、課題も残っている。さらに、(iii)整理した質的データの市民向け活用法の開発については、まだ不十分である。
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今後の研究の推進方策 |
1年目の社会実験を踏まえ、代表者や分担者がかかわっている被災地での復興のための質的調査を一つの軸にしながら、聞き書きなど市民による調査を行っているグループ・個人・研究者を集めるシンポジウムやワークショップを企画し、その方法論の確立と課題抽出につとめる予定である。さらに、いくつかの市民による調査の事例を掘り起こし、分析していく予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
旅費が予定より少なくて済んだため少額の未使用金が出たが、これは次年度に旅費として使う予定である。
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