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2013 年度 実績報告書

東アジア地政学と社会紛争:日本版トランスナショナルな社会運動研究に向けて

研究課題

研究課題/領域番号 24653130
研究機関中京大学

研究代表者

成 元哲  中京大学, 現代社会学部, 教授 (20319221)

研究分担者 申 キヨン  お茶の水女子大学, 大学院人間文化創成科学研究科, 准教授 (00514291)
樋口 直人  徳島大学, 大学院ソシオ・アーツ・アンドサイエンス, 准教授 (00314831)
松谷 満  中京大学, 現代社会学部, 准教授 (30398028)
キーワードグローバル化 / 地政学 / 従軍慰安婦 / 冷戦 / 教科書問題 / 八重山 / 日韓関係 / 尖閣列島
研究概要

本年度は、前年度の調査の続きと調査での知見の理論化を進めた。主な対象は韓国と沖縄(八重山)であり、その概要と知見は以下の通り。
【韓国】2013年5月に、元「慰安婦」被害者たちの生活実態調査のため、被害者たちの自宅や入院先の病院等を訪問し、聞き取りや観察を行った。これまでの調査を踏まえて、「慰安婦」問題の解決の方法やあり方を検討するために、運動に分断をもたらした要因を政治過程論のなかで考察した。その成果として土野は、「女性のためのアジア平和国民基金」という過去の対応事例を考察した博士論文「『慰安婦』問題と『償い』のポリティクス―『女性のためのアジア平和国民基金を中心に―』をお茶の水女子大学に提出し、平成26年3月に博士号(社会科学)を取得した。
【沖縄】2014年2月に、八重山地区の教科書採択問題の関係者に対して聞き取りを実施した。その背景にあるのは右派の首長が就任したことにあるが、単なる右派イデオロギーではなく八重山が「国境」にあるという言説資源を利用して教科書採択を正当化ことが特徴となる。これは与那国町における外国人参政権や自衛隊誘致の問題とも共通しており、その特質を安全保障化の問題として捉え、社会運動論研究会と中京大学研究会で「国境の活用:沖縄・八重山地区における教科書採択と自衛隊誘致をめぐる紛争」という報告を行った。安全保障化は調査の理論化に際して中心的な概念であり、この議論を用いて日本の外国人参政権問題を分析した書籍を刊行した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 日本型排外主義――在特会・外国人参政権・東アジア地政学2014

    • 著者名/発表者名
      樋口直人
    • 総ページ数
      304
    • 出版者
      名古屋大学出版会

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公開日: 2015-05-28  

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