研究課題/領域番号 |
24653135
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
坂田 由美子 筑波大学, 医学医療系, 教授 (30347372)
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研究分担者 |
高田 ゆり子 筑波大学, 医学医療系, 教授 (90336660)
山海 知子 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (10241829)
村松 照美 山梨県立大学, 看護学部, 准教授 (90279894)
増田 明美 静岡県立大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (40390017)
鈴木 由美 聖徳大学, 公私立大学の部局等, 教授 (30331383)
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キーワード | 介護スキル / 認知症高齢者 |
研究概要 |
施設で働く介護職のスキル向上プログラム開発のために、施設内で認知症高齢者ケアを担っている介護職11名を対象にインタビュー調査を実施した。認知症高齢者ケアにおける工夫点や課題点について、半構成的インタビューを1人30分~1時間程度実施した。インタビュー内容は承諾を得てICレコーダーに録音し逐語録を作成した。データは内容分析により分析した。対象の勤務年数は5年以下7人(63.6%)、6年~7年が4人(36.4%)であった。結果は次の通りであった。①認知症高齢者ケアにおいて働き甲斐を感じた経験として15件が抽出され、「感謝をされた時」が最も多く8件(53.3%)であった。②ケアにおける工夫点では、受容する、相手を敬う、1人1人の行動を日ごろから観察してタイミングをみながら声かけをするなど26件の項目が抽出された。③ケアにおいて困難に感じることでは、同じことを何度も聞かれるのがつらい、反応が返ってこないなど17件が抽出された。④ケアを行っていくうえで学習したい内容として、認知症の病態や症状に関すること、合併症の疾患に関すること、薬剤に関することなど、疾患理解に関する内容が22件中7件(31.8%)で最も多かった。⑤仕事をしていくうえで必要なサポートとしては16件が抽出され、研修や勉強の機会の充実が5件(31.3%)で最も多かった。 インタビュー結果から得られた内容を次年度の研修プログラムに反映させていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の予定では初年度(平成24年度)にインタビュー調査を実施予定であったが、平成24年度中に実施できなかったために、今年度インタビュー調査を実施した。インタビュー調査の結果では、今後予定しているプログラム開発につながる有益な情報を収集することができた。この結果を反映させて介護現場に求められている認知症高齢者介護ケアのスキル向上プログラム開発を実施していく。
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今後の研究の推進方策 |
平成25年度に実施したインタビュー調査の結果を踏まえてプログラムの内容を精選し開発する。そして最終年度のまとめを行う予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
前年度からの研究の遅れにより、研究初年度(平成24年度)に計画していたプログラム開発のための人件費を使用しなかったため次年度に繰り越しをした。 最終年度である平成26年度に実施するプログラム開発のための人件費に使用する予定である。
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