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2013 年度 実績報告書

テーマ型コミュニティ創成による切れ目のない支援の実践と効果に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 24653137
研究機関神戸大学

研究代表者

伊藤 篤  神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (20223133)

研究分担者 松岡 広路  神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (10283847)
津田 英二  神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (30314454)
朴木 佳緒留  神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (60106010)
末本 誠  神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (80162840)
キーワードテーマ型コミュニティ / 切れ目のない支援 / 育児支援 / インクルージョン / 震災復興支援
研究概要

福祉や教育における支援を考える際、特定の課題に関心のある当事者と支援者が参画する「場」、すなわち「テーマ型コミュニティ」の有効性を検証するために、以下の3領域(場所は地域サテライト拠点やムーバブル拠点)の実践と評価をおこなった。
育児支援領域では、3種のセミナーを実施し、その効果等を検証した結果、ニーズの異なる育児仲間への受容度や積極的な働きかけが高くなるのは、長期で複数回のプログラムであることとエンパワーメント促進を重視するプログラムであることが明らかにされた。
障害児・者インクルージョン領域では、テーマとして「発達障害」「子育ての困り感」「アート・表現」「遊び」などを取り上げ、多様な市民の活動に障害児・者が参加する場をつくった。その結果、多様な交流・コミュニケーションが開かれて、合理的配慮が浸透した。また、その過程で生じる葛藤等の問題への態度や向き合い方が関係性が開かれるか否かの重要な岐路となった。また、「育児支援領域」との協働も生まれ、こうした問題群の協働は、機能的に分断された社会の中で相互に接点の少ない市民間に新たなコミュニケーションを生み出す契機となることが示唆された。
震災復興支援領域では、ムーバブル拠点(大船渡市赤崎地区公民館)において、震災復興支援ワークショップを実施した。これは、「赤崎復興隊」として組織化された一つのコミュニティを支援するものであるが、複数のテーマ型コミュニティ間の相互作用で復興のまちづくりを進める取組である。地区の住民と神戸からのボランティアが交流しつつ、「被災跡地活用」「仮設住宅交流企画づくり」「こども復興隊支援」「移転地活性化アイデアづくり」のテーマ型コミュニティが相互に交流した。複数のテーマ型コミュニティ間の相互作用を活性化させるアプローチが参加者の学びをより豊かにするということが明らかとなった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] あなたと私の間にある学びをどう描くか2014

    • 著者名/発表者名
      津田英二
    • 雑誌名

      社会教育学研究

      巻: 50(1) ページ: 95-97

  • [雑誌論文] 地域子育て支援拠点・ひろば型における早期ペアレンティング講座の意義-0歳児のパパママセミナー受講者の自由記述を手がかりにして-2014

    • 著者名/発表者名
      伊藤篤・川谷和子
    • 雑誌名

      神戸大学大学院人間発達環境学研究科研究紀要

      巻: 7(2) ページ: 125-131

  • [学会発表] 社会的包摂と福祉教育・ボランティア学習2013

    • 著者名/発表者名
      津田英二
    • 学会等名
      日本福祉教育・ボランティア学習学会第19回大会
    • 発表場所
      金城学院大学
    • 年月日
      2013-11-17
  • [学会発表] あなたと私の間にある学びをどう描くか

    • 著者名/発表者名
      津田英二
    • 学会等名
      日本社会教育学会60回研究大会
    • 発表場所
      東京学芸大学

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公開日: 2015-05-28  

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