研究概要 |
平成25年度の研究実施計画どおり、第1四半期(4-6月)で①アンケート調査の実施と集計 ②ホームページの開設 ③集計データの分析を行った。①について、平成24年度の研究における遅れから、調査票の印刷・発送作業が4月末となった。調査票の有効配布数は868票、回答数235件、回収率27.1%であった。回収率向上のため再度協力依頼したため、計画より1ヶ月程度遅れが生じ、データ入力の委託が7月となった。尚、その後も調査対象者が浮上した場合は随時調査票を発送し、回答データを更新している。③の分析は現在も継続実施している。 第2四半期(7-9月)は当初の計画どおり質的調査(1.半構造化面接法によるインタビューと2.セラピーの参与観察)に着手した。アンケートで質的調査への協力を承諾した回答者128人から、ジャンル・年齢・活動内容・エリア・運営方法の点で多岐にわたるように精査し、全国10エリア(北海道・東北・北陸・関東・東海・関西・中国・四国・九州・沖縄)から市井のアートセラピストを中心に30名を有意抽出した(但、沖縄エリアは時間と予算から該当者なしと判断している)。プレ調査含め20件の質的調査を実施した(兼子・石原・小村)。調査エリアは北陸1件・関東2件・東海7件・関西5件・中国3件・四国2件であり、北海道・東北・九州エリアは次年度に持ち越しとなった。うち調査#12の参与観察として、甲南アーツセラピー研究会(母体:科学研究費補助金「芸術学と芸術療法の共同基盤の形成」 (25284046,代表:川田都樹子))と共同し、ワークショップを実施した(当費用は川田科研が負担)。 その他、この間に研究会を4回行った(6,7,8,12月)。また研究中間報告を、関西社会学会(5月,兼子)、甲南アーツセラピー研究会(11月,兼子・石原)、同志社大学人文科学研究所(3月,石原)において計3回行った。
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