再婚家庭での生活経験のある青年期男女13名との面接調査を行ない,再婚家庭における親子関係の在り方について,子どもの視点からの検討を行なった。再婚により新しい関係が始まった時点から,継親との関係は対照的な展開をしていくものがあった。継親との関係を築くことには消極的で,継親を“単なる同居人”としか見ていない者,継親との関係が初めから肯定的であり,自分の親として認知している者がそれぞれあることが理解された。多くの事例において別れた実親への思いが整理されないままであり,子どもの心の成長という点から,別れた実親をめぐる体験についても家族間で整理される必要性が検討された。
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