本研究ではまず、海外の認知活性化療法(CST)や認知的働きかけに関するレビュー研究を行い、それらの療法の研究の拡がりについて確認した。次にintention-to-treat解析により、CST日本版 (CST-J)の認知機能、気分への効果を明らかにした。またCST後の長期プログラム(MCST-J)の予備研究を行い、生活の質(QOL)への効果を明らかにした。さらに参加者は日常的にCSTへの参加や内容について、ある程度認識できるようになることを明らかにした。またCST-Jの研修システムの基盤整備を行った。加えてQOL 尺度(QUALID)日本版開発の予備研究を行い、信頼性と妥当性について確認した。
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