研究課題/領域番号 |
24653190
|
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
笠井 孝久 千葉大学, 教育学部, 准教授 (40302517)
|
研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2014-03-31
|
キーワード | 心理学的介入 / トラウマ |
研究概要 |
・ナマハゲ行事に参与観察し,ナマハゲ行事において子どもが感じる恐怖感の特徴を分析するデータを収集した。幼児がナマハゲを経験する様子を観察し,幼児の反応やそれに対する保護者の関わりを記録,分析した。 ・ナマハゲ行事に参画している関係者との面接から,ナマハゲ行事に関する資料を収集した。ナマハゲ行事の由来,地域ごとの特殊性,行事の実施に関わる現状などの話を聞いた。 ・ナマハゲ行事のDVDから,子どもたちのナマハゲに対する反応を検討した。子どもの反応,家族の反応ともに多様な態様が見られたが,それらを分類し,恐怖の程度やその軽減に関わる要因を検討した。 ・地域の学校,教育委員会への依頼により,インタビュー調査の対象者の選定を進めた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
・ナマハゲ行事が子どもに与える恐怖について,その態様や年齢による反応の差異が明らかになった。 ・また,ナマハゲの恐怖を軽減させる要因として,周囲の大人達の対応が大きく影響している可能性が示唆され,今後のインタビューの項目として,取りあげることとした。 ・調査協力者の都合による遅延に加え,予想していた以上に研究目的に合致する対象者が少なく,面接調査の調整に困難があった。当初計画した対象者数を確保することができず,さらなる対象者を確保することが必要になり,現在,調整中である。
|
今後の研究の推進方策 |
当初予定していた計画に加え,前年度,計画通りにいかなかった分の調査対象者数を確保し,面接調査を行う予定である。 H25.5月 面接調査協力者選定及び日程調整 H25.7~8月 面接調査実施(調査協力者との調整により,2~3回,男鹿市を訪問) H25.9月~ データの整理・分析 H25.12月 ナマハゲ行事観察 H26.2月 ナマハゲ行事観察
|
次年度の研究費の使用計画 |
前年度の繰り越し分を加え,ほぼ当初の予定通り使用していく。
|