目的は次の2点、1)学校現場における心の減災教育に関する現状と教員の意識を把握する、2)児童生徒を対象とした心の減災能力育成と心の健康な発達促進を統合したモデルに沿って心の減災心理教育プログラムを開発することである。 結果は以下の通りであった。1)A県内の幼稚園,小学校,中学校,高等学校,特別支援学校の計1299校と教員1285名を対象とした質問紙調査の結果,心の減災心理教育を実践する学校は極めて少ないことが示された。2)通年3回型(ストレス対処法、認知修正、対人関係)心理教育プログラムの開発を行い、試行授業および効果測定を実施した結果、1回の授業でも効力感や自尊感情が向上することが示された。
|