2011年3月11日から2ヵ月後、津波に被災した宮城県女川町の中学校で行われた宇宙を提出先とした「俳句作り」で、生徒達は“今の気持ち”を五七五に詠んだ。2011年5月・11月に詠まれた句の質的体系化からは、中学生達の当時の心理的様相やその変化が見出された。女川の五七五を受け取った非被災地中学校の生徒達は続きの七七を詠んだ連句(五七五-七七)を女川に返し、女川ではさらに三の句が詠まれた。連句交流を経験した生徒の感想からは、生徒達が地域を越えて互いに心の絆を抱き合っていたことが示唆された。全国と女川とで中学生の震災後心理的成長得点を比較した結果、女川の中学生により強い震災後心理的成長が認められた。
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