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2013 年度 実施状況報告書

被虐待児童の児童養護施設等での処遇改善に関する調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 24653204
研究機関相愛大学

研究代表者

桑原 義登  相愛大学, 人文学部, 教授 (10353096)

研究分担者 則定 百合子  和歌山大学, 教育学部, 准教授 (10543837)
キーワード児童虐待の処遇 / 被虐待児童の心理 / 退所児童の実態調査 / 心理的居場所感 / 児童養護施設
研究概要

児童養護施設等に在籍する児童を対象に①心理的居場所感等に関する質問紙による調査(中学生・高校生を対象)、②子どもの父母・家族像テスト(幼児を対象)、③動的家族画(小学生以上)、③バウムテスト(小学生以上)を実施して回収をおこなった。
また、過去5年間における児童養護施設退所児童に対するアンケートによる社会適応状況等(精神を含む健康状態、家族等との同 居関係、就労状況、経済状況、悩みの状況、施設や親に期待したかったことや感謝したことなどの質問項目)の調査を行い回収を行った。
調査にあたっては施設職員との間で2ヶ月に1回の調整会議を行い、調査や検査の実施についての協力をお願いした。
調整会議と平行して各施設の児童について事例検討を毎回行って臨床心理的立場からのスーパーバイズを行って来た。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

施設側の協力により、予定していた心理テスト等の調査がほとんど実施できたが、データの整理が若干遅れている。
退所児童に関しては対象児童の追跡が十分でなかったことや退所児童と施設との関係性の中で調査ができる対象児童が少なかった。

今後の研究の推進方策

回収した心理検査や質問紙などの調査結果及び,被虐待児童の処遇改善に関する調査結果を整理分析するとともに、結果を冊子にまとめる。また、調査結果について和歌山県児童養護施設協議会処遇部会で発表して施設での処遇に役立てる。
各施設を訪問して、投影法関係の調査結果や課題となっている児童の個別心理検査などに基づき、臨床心理的支援を行いながら施設での指導方針などを確認する。
本調査終了後も纏めた冊子や調査結果を基に児童養護施設協議会での研修に活用するとともに事例検討等での児童養護施設への臨床心理的支援を継続していく予定である。
また、結果を学会等で発表していく予定である。

次年度の研究費の使用計画

検査方法として、和歌山県内の各児童養護施設等を何回も訪問して調査の調整や検査等を研究者で実施予定であったが、児童養護施設側で調整会議を開いていただくとともに、施設の職員で調査や検査を実施していただいたために旅費等で大幅な縮小ができた。
今年度は調査等結果を基に各施設を訪問して、説明や,個別児童の処遇等の検討を行う予定であり,旅費等での使用に当てる。
また、個別児童の処遇に必要な検査器具やテスト用紙を購入する。
纏めた冊子をできるだけ多く作成して各施設等に配布して職員で研修できるようにする。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 発達における個別的文脈の意義を考える

    • 著者名/発表者名
      則定 百合子他
    • 学会等名
      日本発達心理学会第25回大会 ラウンドテーブル
    • 発表場所
      京都大学

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公開日: 2015-05-28  

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