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2013 年度 実施状況報告書

POSITIVE FOCUS面接が要介護高齢者のWELL-BEINGに及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 24653205
研究機関神戸親和女子大学

研究代表者

末田 啓二  神戸親和女子大学, 発達教育学部, 教授 (30216270)

研究分担者 菊池 信子  神戸親和女子大学, 発達教育学部, 教授 (00204834)
丸山 総一郎  神戸親和女子大学, 発達教育学部, 教授 (70219567)
キーワードpositive focus / well-being / 高齢者 / ポディティブ心理学 / 介入効果
研究概要

2年目に当たる25年度の研究実績の概要は以下の3つに分類できる。
1つは、positive focusの効果や影響が心理学分野に限らず、福祉分野や精神医学分野でどのような形で活用できるのか、各分野で具体的に効果をどのように評価し、制度や実践に応用しているのか、特に介護予防の観点から検討を加えた。
もう1つは健常高齢者におけるPositive focus傾向の評定方法の検討である。これはいわゆる楽天性傾向とも近似する概念であるが、どちらかというとPositive focus傾向が認知次元でとらえるのに対して、楽天性傾向は性格次元が強調される。
2つ目はPositive focus傾向を評価するために、社会的望ましさからはマイナスの評価に該当する性格特性を、意味をあまり変えずにいかにプラスの評価の特性に表現できるか、その柔軟性・可塑性を評価する尺度の作成を意図し、予備調査として実施した。
3つめは在宅高齢者を対象としたPositive focusに関する筆者らの以前の介入研究を、本研究の視点から整理・分析し直した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究の遅れた理由として、
①本研究への理解と協力が得られる介護施設などの獲得が全く進まず、多大なエネルギーを長期間にわたって消費したこと。 ②Positive focusの概念自体が新しく、測定・評価するための道具の開発が優先されたこと。③介入プログラムの作成に関して、福祉現場との調整や倫理上の制約など、介入効果の評価のための指標の選択がきわめて難しい。いかにして施設のプログラムとの並行性を確保するか、Well-beingの指標としてどの側面を主に評価するか。④院生の協力が予想通りに得られなかった。

今後の研究の推進方策

施設高齢者での協力が難しく、計画通りの人数が得られない場合は、在宅高齢者を対象に、介護予防の観点から、Positive focusの介入効果を検討する。
構造化面接による介入のための面接者は、臨床心理士養成大学院の院生に担当してもらう予定であるが、不足する場合は学部学生に依頼する。いずれも面接実施に先立って、訓練期間を設ける。面接回数は10回前後、毎週1回30~40分を予定。場所は施設または自宅。

次年度の研究費の使用計画

予備調査や資料収集が予定よりも大幅に遅れ、そのために交通費や印刷費などの諸経費の支出が抑えられたことによる。
次年度では研究の遅れを解消するため、資料収集や調査、面接など、同時進行的に実施する関係上、次年度の支出は大幅に増加すると予想される。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 高齢者へのPositive focus的対応と介護予防2014

    • 著者名/発表者名
      末田啓二・菊池信子・丸山総一郎
    • 雑誌名

      神戸親和女子大学研究論叢

      巻: 47 ページ: 48-58

  • [雑誌論文] POsitive focusが在宅高齢者のWell-beingに及ぼす効果2014

    • 著者名/発表者名
      伊東由美・末田啓二
    • 雑誌名

      神戸親和女子大学大学院研究紀要

      巻: 10 ページ: 49-61

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公開日: 2015-05-28  

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