サルがある概念を獲得し、その概念に含まれる刺激に対して、複数のシンボルを系列的に選択して反応できるかを検討した。その結果、1頭のサルが2つの概念に対して、80%以上の正答率で連続する2文字を組み合わせて答えられるようになった。しかし、概念を構成する別の新奇刺激への般化テストや、3文字の組み合わせでのテストまでは実施できなかった。これらの結果から、サルは概念ごとに、系列的な反応を組み合わせる可能性が示唆された。しかし、ただの訓練の結果であるか、「概念」を獲得したかは、新奇刺激でのテストが必要で、3年間ではそこまでの習得に到らなかった。
|