研究課題/領域番号 |
24653223
|
研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
小川 哲哉 茨城大学, 教育学部, 教授 (80194439)
|
研究分担者 |
村野井 均 茨城大学, 教育学部, 教授 (10182130)
杉本 憲子 茨城大学, 教育学部, 准教授 (70344827)
生越 達 茨城大学, 教育学部, 教授 (80241735)
|
研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
キーワード | 韓国のICT教育 / ICoMe2014 / 高麗大学 / 漢陽大学 / インターネット大学 / ICT教育の理論と実践 |
研究実績の概要 |
平成26年度の主要な研究実績は、韓国のICT教育の現状を調査するための視察である。この視察は、平成26年8月25~28日にソウルで開催された国際学会ICoMe2014(12th International Conference for Media in Education)に合わせて行ったものである。この国際学会は、日本・韓国・中国のICT教育に関する学会が交互に主催している学会であり、アジアのICT教育では中心的な学会である。研究者だけでなく、政府関係者や教師も発表する幅広い学会である。今回は ‘Fostering Leaning Through Media and Technology’ というテーマの基に高麗大学校芸樵又仙教育館(Uncho-Uson館)で開催された。この学会に合わせて高麗大学学術情報館と、漢陽大学内に設置された「サイバーユニバーシティ」と、サムスン社広報館を視察した。高麗大学で興味深かったのは、電子書籍の普及活動であった。これにより多くの学生が、電子書籍を無料でダウンロードできる体制が整っていた。漢陽大学はサイバー大学としての施設が充実していた。学部だけではなく、大学院も設置されており、この種の大学の設置は地方大学にも広がっているとのことであった。サムスン広報館は主に同社の新製品の紹介や展示を行う施設であるが、デジタル系の研究を行っている学生の作品の紹介も積極的に進めており、情報関連分野の若手育成の役割を果たしている点が興味深かった。さて、本年度は本研究の最終年ということもあり、過去三年間の研究成果を報告本(小川哲哉、村野井均、生越達、杉本憲子編著『ICT教育の理論と実践』)という形でまとめ、研究の成果を広く公開した。
|