研究課題/領域番号 |
24653238
|
研究機関 | 九州産業大学 |
研究代表者 |
井上 友子 九州産業大学, 芸術学部, 教授 (90330787)
|
研究分担者 |
星野 浩司 九州産業大学, 芸術学部, 准教授 (60552205)
青木 幹太 九州産業大学, 芸術学部, 教授 (70159276)
佐藤 佳代 九州産業大学, 芸術学部, 准教授 (70454907)
|
キーワード | 美術・デザイン教育 / 実践力修得 / 企業連携 / 地域産業振興 / プロジェクト型教育 / ワークショップ・プログラム |
研究概要 |
本研究において目指したことは、従来の美術系芸術教育の偏在化したカリキュラム改変を目途とし、美術・デザイン・メディア等のクリエイティブ・コミュミケーション領域を横断した新たな科目を考案すると共に、低迷する地場産業の活性化を目的とした活動を通じ芸術系学生の実践的・汎用的能力を養うことであった。 最終年度の具体的研究成果は、前年度成果を福岡市伝統工芸館および東京六本木ミッドタウンで発表し、さらに発展させたの活動を学内で、その後2013年度末に天神商業中心施設と博多駅商業エリアで発表した。なお、伝統工芸館の展示に関心を示し、意義を認めた在福岡米国領事館広報担当領事の調整で米国大使館広報・文化交流担当公使マーク・J・ディビッドソン氏の学内講演会も実施した。 2ヶ年計画で実施した具体的内容は、美術系芸術教育に偏在化する極端な専門領域特化型カリキュラムを見直し、いくつかの汎用的応用科目の考案と実施を実現したことである。たとえば、大学院博士前期課程の「デザイン総合研究I」や学部3年次の「美術文化ゼミナーI」および「II」等に実践的および汎用的能力修得のための授業プログラムが組み込まれた。また、芸術学部が範となった「プロジェクト型教育」が2013年秋から大学全体の教育テーマとして掲げられ、本学の特色のひとつとなって大学紹介等のさまざまな広報で用いられるようになった。 本研究の活動には地元メディアの関心が高く、ニュース番組ではNHK、KBC、RKB、FBS、新聞では読売、毎日、朝日、西日本、天神経済新聞・博多経済新聞などが「学生教育」「地域産業の活性化」といったトピックスのもと成果展示を取り上げ、報道した。 本研究の重要性は、時代推移の中で存続の危機に瀕した伝統工芸を後世に継承し、その他地場産業活性化の活動などを教材として実施した学生教育を通じ、芸術系学生の実践力修得を確認できたことにある。
|