今日の多文化教育は、多文化理解(他国理解、異文化理解)、外国語学習、開発教育(途上国支援、国際協力)、多文化共生教育、持続可能な開発のための教育、という5つ程度の教育内容に分けられる。本研究では、これらの教育の歴史的な変遷を明らかにした。次に、多文化教育の実践の意義について、平成24年度にJICA東北と連携して国際理解教育と開発教育に関する効果の調査と分析を行った。平成26年度は、地域教育委員会と連携して持続可能な開発のための教育の成果と効果に関する調査を行った。これらの成果をもとに、国際理解教育からESDにいたる多文化教育の諸要素を包括した、地域における実践のあり方について提案を行った。
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