• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実績報告書

「万引き」の社会的意味の変容と対策改善に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 24653247
研究機関富山大学

研究代表者

久保田 真功  富山大学, 人間発達科学部, 准教授 (00401795)

研究分担者 白松 賢  愛媛大学, 教育学部, 准教授 (10299331)
キーワード万引き
研究概要

本研究の目的は、少年および高齢者を対象とした質問紙調査をもとに、万引き行為を規定する要因を明らかにするとともに、効果的な万引き防止策を提案することにある。
平成25年度は、すでに得られていた万引き被疑者のデータに、一般の少年および高齢者を対象に実施した質問紙調査から得られたデータを加え、少年と高齢者双方の万引きの規定要因に関する分析を行うことを目的としていた。
一般少年調査の対象は、愛媛県内の中学校(3校)および高等学校(3校)に在籍する生徒976名である。調査の実施時期は、中学校調査については2012年12月、高等学校調査については2013年11月~2014年1月である。一般高齢者調査の対象は、愛媛県内の高齢者(65歳以上)437名である。調査の実施時期は、2012年8月~2012年10月である。
分析を行った結果、被疑者少年は一般少年と比べ、①家族に対する愛着が乏しいこと、②進路について真剣に考えることや将来展望が乏しいこと、③学校の決まりを守るという自覚に乏しく、学校の決まりを守らない傾向にあること、などが明らかとなった。また、被疑者高齢者は一般高齢者と比べ、①独居者が多く、困った時の相談相手がいない、家族との心理的距離を感じているなど、社会的に孤立した状況に置かれていること、②職に就いておらず、世帯当たりの年収が低いなど、経済的に厳しい状況に置かれていること、③生きがいを感じることが少ないこと、などが明らかとなった。
なお、分析結果を踏まえた効果的な万引き防止策の提案と実施については、研究協力者である愛媛県警察と協議中であり、現段階では、高齢者の万引き防止策の提案と実施を検討しているところである。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 少年の万引き行為を深化させる要因の検討―初めて補導された者と2回以上補導された者との比較をもとに―2013

    • 著者名/発表者名
      久保田真功・白松賢
    • 雑誌名

      生徒指導学研究

      巻: 12 ページ: 38-48

    • 査読あり
  • [学会発表] 「万引き」の社会的意味の変容と対策改善に関する実証的研究II2013

    • 著者名/発表者名
      久保田真功
    • 学会等名
      日本生徒指導学会
    • 発表場所
      京都市立堀川音楽高等学校
    • 年月日
      20131109-20131110
  • [図書] 「第10章 問題行動と生徒指導」山崎博敏偏『教育の制度と社会』2014

    • 著者名/発表者名
      久保田真功
    • 総ページ数
      13
    • 出版者
      協同出版

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi