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2012 年度 実施状況報告書

日本・ドイツ・オランダの高等教育から考えるインドネシア人の留学

研究課題

研究課題/領域番号 24653249
研究種目

挑戦的萌芽研究

研究機関大阪大学

研究代表者

有川 友子  大阪大学, 国際教育交流センター, 教授 (30271448)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード留学 / インドネシア人 / ドイツ / オランダ
研究概要

本研究では、研究代表者のこれまでのインドネシア人の日本留学とその長期的な影響についての研究を発展させ、ドイツとオランダの高等教育についての研究を行うことを目的としている。具体的な研究実績として、平成24年度には研究室文化について、日本における文献を調査し収集するとともに、大学院レベルを中心とした高等教育、特にドイツ、オランダについて高等教育に関する文献の収集を行った。ドイツの高等教育に関する文献は日本語、英語ともに見つかったが、ヨーロッパにおける高等教育の歴史とも深く関係していること、また米国や英国の高等教育の歴史等との比較の観点の重要性もわかった。さらにドイツの高等教育は当然のことながらドイツの歴史とも密接に関係していることから、世界全体の高等教育の歴史とともに、各国独自の高等教育の歴史的文脈も踏まえること、また近年の高等教育のグローバル化の中での変化について把握していくことの必要性も確認した。文献を通して明らかになった大学院教育と研究活動等についての情報を踏まえ、ドイツ出身で現在日本の大学において教育研究活動を行っている1名の教員にインタビューを行った。その教員が置かれた日本の大学における状況とドイツや他国での研究の経験との比較についての話を通して、ドイツでの研究のシステムや活動について具体的に学んだ。また、これまで研究代表者は日本に留学した留学生の立場からの研究を行ってきたところ、今回1例ではあるが、日本の研究室文化やシステムについて、日本に留学経験のない、日本以外の大学院出身者の視点から学ぶことができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成24年度は研究室文化、高等教育関係の文献収集を行う計画については順調に進展した。また、ドイツの高等教育について文献等で情報収集したうえで、ドイツ出身者で現在日本の大学で教育研究活動を行う人へのインタビューを行い、具体的に話を聴けたことから、ドイツでの大学院教育や研究の具体的な状況やシステム等について学ぶとともに、日本の研究室文化や大学院制度との比較について具体的に検討を開始することができた。

今後の研究の推進方策

平成25年度には、研究室文化、高等教育、大学院教育について文献収集と解読を進めるとともに、大学院や研究室において、研究教育活動がどのように具体的に行われているかについて調査するために、ドイツの大学を訪問し、教員へのインタビュー、学生へのインタビューを行う。可能な範囲で、留学生、特にインドネシア人、日本人へのインタビューも行い、教員の立場からの研究室や大学院教育について学ぶだけでなく、特に留学生の立場からのドイツでの大学院教育、研究室文化について学ぶ。例えば教員と学生の関係、学生間の関係、また研究テーマの設定や遂行、研究上のサポートや指導等も含めたシステムについて学ぶ。平成26年度はオランダの大学にて同様の計画を持つ。本研究を通して、留学先としての日本とドイツとオランダの大学院や研究室文化の比較を行い、「留学」について、多角的に研究を行う。

次年度の研究費の使用計画

平成24年度は文献を探す作業からスタートしたことと、日本語の文献を比較的優先する形で収集したことから、日本語以外の文献についての収集が予定より遅くなった。平成25年度については日本語以外の文献収集も早めに行うことで、必要な研究費を使用していく予定である。

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公開日: 2014-07-24  

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