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2012 年度 実施状況報告書

IRF発話連鎖構造分析を言語活動の評価に用いた教師の授業力形成に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 24653267
研究機関群馬大学

研究代表者

益田 裕充  群馬大学, 教育学部, 教授 (30511505)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2014-03-31
キーワードIRF発話連鎖構造分析 / 言語活動 / 理科授業
研究概要

本研究はIRF発話連鎖構造分析の手法を用いて教師同士が理科授業の言語活動を質的に評価し合うことがその後の授業改善等にいかに結びつくのかを明らかにすることである。そこで、第一に教師のコミュニティを創り、IRF発話連鎖構造分析を教師に理解させ、コミュニティの中で授業を分析させる。第二に分析結果から授業を省察し授業改善の知見を明らかにする。第三に改善された授業の実際を明らかにする。第四に、授業改善による子どもの学びの実態を明らかにする。平成24年度は、第一の過程および第二の過程の研究をすすめ、理科教育学研究に掲載し日本理科教育学会関東支部大会で発表することができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

IRF三項発話連鎖構造分析を用い教師同士が言語活動の質的分析に携わることで、その後の言語活動がいかに変容するのか実際に行われる理科授業を通して明らかにした。

今後の研究の推進方策

ウェンガー(2002)が「同じような状況にある」同僚性の高いコミュニティが教師の学習にとって重要であると指摘するように、本研究でも同僚性から生み出される知見に価値がある。そこで、本研究は、今後、知を創出するコミュニティの運用を重点化する。今後は、コミュニティでIRF発話連鎖構造分析の手法を用いて教師の評価能力の向上を図りながら言語活動を省察させる。研究代表者は、省察から生起した知識・信念を明らかにし、再び行われる授業を検証する。このことを繰り返し言語活動を充実させるための教師の学習と授業力獲得の過程を明らかにすることである。

次年度の研究費の使用計画

授業実施およびその分析において年度計画を達成することができず残額が発生した。これを踏まえて、平成25年度当初には授業実施およびその分析を実施していく。平成25年度研究費として授業分析機器一式、研究発表に関わる旅費。資料収集に関わる旅費、授業分析に関わるアルバイト代が必要となる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 教師のリボイシングによる理科授業の支援的介入に関する実証的研究2012

    • 著者名/発表者名
      益田裕充・松井裕太
    • 雑誌名

      理科教育学研究

      巻: 第53巻第2号 ページ: 295-303

    • 査読あり
  • [学会発表] 理科を専門としない初任教師と熟達教師の授業の相違に関する研究-IRF発話連鎖構造分析,リボイシング分析の観点から-

    • 著者名/発表者名
      新井正樹・益田裕充
    • 学会等名
      日本理科教育学会第51回関東支部大会研究発表要旨集
    • 発表場所
      東京学芸大学

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公開日: 2014-07-24  

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