2014年度は,2013年度に収集したデータに加えて,新たに教育実習生のデータを収集するとともに,問題解決の文化を分析するための概念を導入することが目的であった. (1)データの収集 実習前,実習中,そして実習後の教育実習生のデータ収集を実施した.実習前,後では実習生へ調査紙によるデータの収集を実施した.特に,問題解決型の授業文化を捉えるために調査問題の開発を実施した.そして,教育実習期間中には,実習生が実施した算数科の授業の録画,その協議会の録画,その調査対象となった実習生の参加する協議会の録画を実施した. (2)分析概念と方法の開発 初年度より開発してきた「授業のリアリティ」という概念の精緻化を引き続き実施した.また,実習生の問題解決文化を捉えるために,調査問題を開発する試みを行い,キーワードを用いた問題解決についての説明をするという新しい方法を実施した.
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