世界的に生物多様性の重要性が強く認識されるようになった生物多様性は、生態系の多様性、種の多様性、遺伝的多様性という3つのレベルで捉えることが出来る。遺伝的多様性の根底にはDNAレベルでの多様性があるが、一般にはまだ身近なものではない。高校生や生物学を専攻しない大学生などを対象にDNAレベルでの生物多様性の理解を促すような教材が必要であると考え、DNAレベルでの多様性を植物において体感できるような理科教育プログラムの開発を行った。台所にある野菜や果物といった身近な植物を用い、PCRによる増幅DNA断片長の多型(多様性)を検出するために、本実験プログラムを‘キッチンPCR’と呼ぶこととした.
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