開発した感光器はルネサスエレクトロニクス社GR-KURUMIを用いて設計・製作し、室内用と屋外用の切り替え式で、116音階で明るさを表現できる。低照度環境においての動作では紙面上に映した月の像も観測させることができる。さらに、化学反応で発生する煙の認識、半透明のBTB溶液の色の変化を認識させることができるようになった。現在、回路メーカーと協同でこの感光器の市販化を計画している。この装置キットを教員の指導のもと、技術や工作の時間に生徒が自分専用の感光器を組み立てできるので個人の視覚支援機器として卒業後も所有でき、何よりも、盲学校の児童・生徒に物つくりの喜びを体験させることができる。
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