<目的>本研究は、平成24年度~25年度に、多様なニーズを持つ小学校児童の実態把握を行い、作業療法士と教員が協働して学級経営に取り組み、その介入効果を示すことを目的に実施した。 <対象>平成24年度は公立小学校通常学級3クラス、平成25年度は24年度と異なる学級にて3クラスとした。 <成果>平成25年度は最終まで介入できたのは2学級であり、1学級は継続介入が不可となった。平成26年度には24年度に実施した内容に関して、第16回世界作業療法士連盟大会にて報告した。教員と協働して取り組むことで、在籍児童生徒の学級満足が向上すること、限られた訪問回数の中でも、協働して取り組むことで一定の効果を得られることを示すことができた。また、作業療法介入方法として注目されている認知志向的アプローチの理論を応用させて学級経営に組みこんだことで、児童生徒の能動的学習にもつなげることができた。
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