A∞構造の概念に内在する本質を位相小圏として抽出し圏論的に定式化することにより、A∞構造の高度に抽象化された定義を与えた。この考え方からA∞構造の単位元の問題を解決できたと考えている。その位相小圏の本質は Associahedra と Multiplihedra であり、本研究では、空間のA∞構造に対して与えられる二分木とAssociahedraの関係の具体的な記述を踏まえ、写像のA∞構造に対しても髭付き木を導入し、Multiplihedraとの関係を髭付き木の言葉から得られる重み列を用いて記述した。 また L-S カテゴリや位相的複雑さあるいは余ホップ構造の研究へもA∞構造の視点から貢献した。
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