研究課題
挑戦的萌芽研究
量子論における物理量の値に実在論的な解釈を与えることは,物理学と哲学の両分野にまたがる永年の未解決問題とされてきた.本研究では,この問題の解決に向けて,量子集合論に基づく新しいアプローチを提案した.そのために,量子集合論と量子論の様相解釈の関係を明らかにして,フォン・ノイマン環が所与の状態について存在可能量部分環になる条件と量子集合論の部分普遍類が所与の状態でZFC集合論の定理をすべて充足する条件との同値性を示した.また,二つの物理量の量子完全相関と量子集合論における二つの量子実数の相等性の間の同値性を利用して,射影測定に対する様相解釈による従来の非崩壊解釈を一般化測定に拡張した.
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すべて 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (5件) (うち招待講演 2件) 備考 (2件)
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