MPGDで単一電子を検出するためには、10万倍以上のガス電子増幅率が必要と考えられるが、これを実現するために、陰極に高抵抗素材を用いたμ-PICを開発した。特に本課題研究では高抵抗陰極と読出電極を分離したデザインを考案して試作、試験を行い、7万倍近い増幅率を実現し、かつ従来型μ-PICと比べて放電確率を1/1000~1/10000程度に抑制することに成功した。さらに高抵抗物質として新たに炭素スパッタを用いる手法を開発することで製造プロセスを改良し、10cm角の2次元イメージング型μ-PICの試作を行った。
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