本研究は将来のニュートリノ質量絶対スケールの測定に向けて、トリチウムベータ崩壊からの電子のエネルギースペクトルを精密に測定するための、電波観測技術を用いた新しい手法を開拓する事を目標としている。シミュレーションにて、電子が磁場中で発生するサイクロトロン放射を用いて、原理的に電子のエネルギーを(ニュートリノ質量測定が期待出来る)0.1eVの精度で測定可能な事を確認した。また信号を模擬した電波を発生し、その電波を読み出し系に実際に通して十分なS/Nで観測できる事を確認した。本実験でのセットアップ案もほぼ固まった。
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