研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究の目的は、量子ホール端状態を注入電流とした点光源と量子ドット単一光子検出器を利用して、オンチップ・テラヘルツ光学系を構築し、端状態を注入電流としたサイクロトロン発光を調べることである。本研究により、(1)端状態における発光の閾値電圧がIV特性における閾値電圧と一致する、(2)スピン偏極した端状態においてスピン分裂はバルクGaAsよりも20倍以上に増大する、ことが見出された。これらの結果は、スピンフリップを伴うサイクロトロン発光の可能性を強く示唆する。このことは、コヒーレントなスピン偏極電流によりスピン情報を光子へ転写できる可能性を示唆しており、量子情報デバイスとしての発展が期待される。
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Phys. Lett.
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http://www.tuat.ac.jp/~ikushima/