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2013 年度 実績報告書

波長分解ポンプ・プローブ法によるコヒーレントフォノン場中の電子・格子ダイナミクス

研究課題

研究課題/領域番号 24654090
研究機関大阪府立大学

研究代表者

溝口 幸司  大阪府立大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (10202342)

研究分担者 大畠 悟郎  大阪府立大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (10464653)
萱沼 洋輔  大阪府立大学, 21世紀科学研究機構, 教授 (80124569)
キーワードコヒーレントフォノン / 波長分解ポンプ・プローブ法 / 誘導ラマン散乱
研究概要

コヒーレントフォノン場中での電子・格子系のダイナミクスを明らかにするために,波長分解ポンプ・プローブ法を用いて,CdTe中に生成されるコヒーレントフォノンのポンプ光の偏光依存性を各検出波長で調べた。その結果,CdTe中のコヒーレントフォノンのポンプ光偏光依存性は,検出波長によって大きく変化することがわかった。CdTeに対して透明領域の検出波長においては,コヒーレントフォノンの振幅がポンプ光の偏光角に対して角度依存性を示すが,共鳴領域ではコヒーレントフォノンの振幅は偏光角に対して殆ど変化しないことが明らかになった。さらに,バンドギャップより十分高い検出波長では,コヒーレントフォノンの振幅は偏光角に対して依存する成分の上に,偏光角に依存しない成分が重畳していることがわかった。上記のコヒーレントフォノンのポンプ光偏光依存性が検出波長に依存する原因として,通常の誘導ラマン散乱過程に加えて,誘導共鳴ラマン散乱過程が関与しているものと考えられる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Characteristics of coherent transverse optical phonon in CuI thin films on Au nano-films2013

    • 著者名/発表者名
      S. Isshiki, G. Oohata, K. Mizoguchi
    • 雑誌名

      Eur. Phys. J. B

      巻: 86 ページ: 172

    • 査読あり
  • [学会発表] 種々の検出エネルギーで測定したCdTe中のコヒーレントフォノンのポンプ光偏光依存性2014

    • 著者名/発表者名
      土井洋平, 大畠悟郎, 溝口幸司
    • 学会等名
      日本物理学会第69回年次大会
    • 発表場所
      東海大学
    • 年月日
      2014-03-29
  • [備考] 光物性研究グループー溝口研究室/研究発表

    • URL

      http://www.p.s.osakafu-u.ac.jp/~hikari/presentations.html

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公開日: 2015-05-28  

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