研究課題
挑戦的萌芽研究
地球上には3種の固体(古くから知られる結晶、ガラスに代表されるアモルファス、30年ほど前に発見された準結晶)が存在する。準結晶の幾何学的構造はよく理解されるようになったが、その物性(磁気的・熱的性質など)は未解明のままである。我々は、本研究において、Au-Al-Yb準結晶の温度を絶対零度に向けて下げていったとき、ある種の重い電子系物質(結晶)に類似した発散的な磁気的・熱的応答(量子臨界現象)が出現することを見出した。さらに、この量子臨界性が準結晶特有の臨界状態に関わっている可能性を指摘した。これらの発見は、準結晶と結晶の研究分野の境界に拡がる、新しい研究領域の開拓につながるものと期待される。
すべて 2014 2013 2012
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (6件)
J. Phys. Soc. Jpn
巻: 83 (2014) ページ: 034705-1-5
10.7566/JPSJ.83.034705
Nature Materials
巻: 11 ページ: 1013-1016
10.1038/NMAT3432