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2013 年度 実績報告書

低温量子凝縮相研究のためのマイクロSQUID-NMRの開発

研究課題

研究課題/領域番号 24654109
研究機関兵庫県立大学

研究代表者

山口 明  兵庫県立大学, 物質理学研究科, 准教授 (10302639)

キーワード低温物理 / 磁気共鳴
研究概要

核磁気共鳴分光(NMR)法は、物性研究においてミクロなプローブとして広範に用いられている強力な研究ツールである。このNMR法と、申請者らのグループが現在開発しているマイクロSQUID素子(μmサイズの超伝導量子干渉素子)を組み合わせた、新たなμSQUIDNMR法を開発・確立することが本研究課題の目標である。本年度では、マイクロSQUID-NMR法の試験を初めて行った。試料は、昨年度までに標準試料として用いているサファイア試料である。マイクロSQUIDをマウントするための試料プローブの改良を行った後、測定を行ったが、SQUIDの断線などの影響により信号を観測することはできなかった。SQUIDの断線は今後解決しなければいけない課題である。それと並行して、検出感度の見直しを行ったところ、当初用いていた1μm×1μmの大きさのSQUIDループでは、S/Nを考慮した見積もりにより、測定がかなり困難であるということが判明した。そこで、SQUIDループをより大きなものを作製することにしている。また、マイクロSQUID素子測定技術の向上を目的として圧力下での挙動を調べることを行い、圧力セル内で磁化測定できることを確認した。今後の装置の開発に重要な知見であると考えている。その他に磁場中で、超伝導素子を駆動させる場合、ノイズの影響がどの程度あるかなどの、相補的な実験を約3T中の磁場で確認した。
上記結果の一部を、日本物理学会2014春季会で発表した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] マイクロSQUIDによる圧力下磁化測定装置の開発

    • 著者名/発表者名
      山口明
    • 学会等名
      日本物理学会 第69回年次大会
    • 発表場所
      東海大学(神奈川県平塚市)
  • [備考] 兵庫県立大学理学部電子物性学講座

    • URL

      http://www.sci.u-hyogo.ac.jp/material/low_temp/yamaguchi/yamaguchi.html

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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