研究課題
固体内の電子状態を微視的に探るプローブとして、ガンマ線及びベータ線は広く用いられているが、アルファ線は資料に対する自己照射や発熱をもたらすため、用いられてこなかった。本研究では、アルファ放射体であるアクチノイド元素を主たる対象として、アルファ線測定の技術開発を行った。極低温及び磁場中における整列からのアルファ線放出の角度依存性の検出を目的として、(1)アクチノイド化合物単結晶を作成し、(2)極低温で動作する小型アルファ線検出用カロリメータの設計制作、(3)角度回転機構の制作を行った。これを用いて、極低温環境下でのアルファ線の検出に成功し、十分な性能を有していることを実証した。
すべて 2013
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)
Phys. Rev. B
巻: 87 ページ: 075142-1-6
DOI:10.1103/PhysRevB.87.075142
J. Phys. Soc. Jpn.
巻: 82 ページ: 024707-1-5
DOI:10.7566/JPSJ.82.024707