量子スピン鎖のハミルトニアンを構成する演算子が特定の交換関係をみたすとき、その演算子系を free fermion系に変換し分配関数を厳密に導出する方法を見出した。つまり、条件をみたす演算子系から、対角化できるHamiltonianとそれを対角化する変換が同時に得られる。これにより一般化された1次元XY模型、2次元Ising模型、およびより複雑な可算個の模型がいずれも同じ手続きで解ける。また、2次元Ising模型と1次元XY模型の等価性の一般化、ランダムな1次元スピン1/2 Ising 模型の量子帯磁率の積分表示などの結果を得た。
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