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2012 年度 実施状況報告書

微生物による岩石風化とその地球物質循環への影響

研究課題

研究課題/領域番号 24654160
研究種目

挑戦的萌芽研究

研究機関東京工業大学

研究代表者

岩森 光  東京工業大学, 理工学研究科, 教授 (80221795)

研究分担者 中村 仁美  東京工業大学, 理工学研究科, 特任助教 (60572659)
砂村 倫成  東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (90360867)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード岩石 / 風化 / 微生物
研究概要

本年度は、まず火山岩の調査・試料採取を行った。選定した火山は、第三紀の東松浦玄武岩溶岩、および現在活動中の桜島火山の歴史溶岩である。東松浦玄武岩については、4箇所の溶岩流について、赤色風化~新鮮な溶岩流コアにいたるまでをそれぞれ数試料サンプリングを行った。同時に、同じ試料に対して、微生物分析用として、採取現場で無菌パックにシールし、冷蔵保管した。桜島火山については、昭和溶岩、大正溶岩、文明溶岩、安永溶岩のいずれについてもやや土壌化した風化殻が認められたため、風化部分から新鮮な溶岩コア部分まで、複数試料をサンプリングした。東松浦玄武岩と同様、全試料について微生物分析用として、採取現場で無菌パックにシールし、冷蔵保管した。これらの試料の主成分について、XRF分析を行い、現在結果を解析中である。同時に、微量元素、同位体分析用の分析方法のため、前者についてはレーザーアブレーションを用いたICP-MS分析、後者については、溶液による対象元素カラム分離後の表面電離型質量分析の準備を進めている。また、微生物数確認のための蛍光顕微鏡観察を行い、現在結果を解析中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

予定していた九州地方での調査・サンプリングを行い、風化部分から新鮮な溶岩コアに至る連続試料を、複数の溶岩について得ることができた。これらの岩石化学的基礎データを得つつあり、概ね予定通りに進行している。

今後の研究の推進方策

岩石化学については、九州の溶岩試料について、微量元素・同位体比分析をすすめると同時に、微生物群衆の観察・解析を進め、岩石化学データと照合を進める。同時に、気候の異なる東北地方の玄武岩および岩石組成の異なる西南日本の花崗岩についても調査・試料採取をすすめる。

次年度の研究費の使用計画

岩石化学分析用の試薬、消耗品(20万円)、微生物解析用の消耗品やDNA分析費(40万円)、および調査・サンプリングのための旅費(3名x4日x2地域、30万円)の使用を予定している。

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公開日: 2014-07-24  

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