研究課題
挑戦的萌芽研究
太古の海洋に幅広く発達したストロマトライトの成因を考察するために,同様の縞状組織を持つ温泉成炭酸塩トラバーチンに発達する微生物マットとバイオフォルムに関する研究を行った。組織発達と水質変化を現地で連続観測し,微生物試料の遺伝子解析を学術研究員とともに実施し,トラバーチンに発達する縞状組織のほぼ全てが日輪であることを解明した。日輪は基本的にシアノバクテリア等の光合成微生物の日周期の代謝活動を反映する。調査を行った大分県長湯温泉,鹿児島県妙見温泉等の研究成果は3編の国際誌を含む学術論文として公表した。特に長湯温泉での研究はストロマトライトとの類似点が多く,その成因を考察するための重要な成果である。
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Geomicrobiology Journal
巻: Vol. 30 ページ: 910-927
Island Arc
巻: Vol. 22 ページ: 410-426
Sedimentary Geology
巻: Vol. 265-266 ページ: 195-209
http://www.scs.kyushu-u.ac.jp/earth/kano/hotspring.html