放射性セシウムによる環境汚染が福島を中心に深刻である。このセシウムが環境中、とくに土壌中の構成物質に関して、挙動するか、とくに将来にわたってどのように再循環するかを最近の鉱物学で着目されている微生物ー鉱物相互作用の視点も含めて検討した。とくに大きな成果として、バクテリアがCsを何十倍も農集することがわかったこと、そのバクテリア農集のタイプに2通りがあることがわかったこと、これらを電子顕微鏡で直視して確認したことがあげられる。このことを含め、他の構成物質、粘土鉱物2タイプ、有機物などについても吸着と必要に応じて離脱の実験的データをえて、モデル図を用い、考察した。
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