研究課題
挑戦的萌芽研究
隕石中に検出されているアミノ酸などの有機物が分子雲中で生成する可能性を検証するため,模擬星間物質への高エネルギー粒子線照射実験を行った。一酸化炭素,メタノール,アンモニア,水などの混合物に陽子線(東工大タンデム加速器)や重粒子線(放医研HIMAC)を照射したところ,高分子態のアミノ酸前駆体の生成が確認され,それは照射により直接生成することが示唆された。また,核酸塩基やイミダゾールの生成も確認された。より実際の星間塵環境での有機物生成を確認するため,デジタル加速器(高エネ研)からの重粒子線を用いる実験の準備を行い,実験に必要な照射チャンバとガス混合器を作成し,デジタル加速器の調整も進めた。
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