生理学的薬物動態(PBPK)モデルとは、生体中の薬物(化学物質)の吸収・分布・代謝・排出(ADME)を記述する数学モデルである。本研究では、プラズマ照射による血液凝固プロセスを記述するPBPKモデルを構築し、これに、プラズマ照射された液体中の反応活性種(ROS/RNS等)生成シミュレーションの結果と併せて、プラズマ照射の生体に対する効果を解析すること目的とした。PBPK数値シミュレータは、実用に供するにはまだ発展の余地が残っているが、本研究の成果により、プラズマ生成反応活性種と血液凝固プロセスの関係が定性的に明らかとなった。
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