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2013 年度 実績報告書

反応性ダストプラズマ中における周期的ボイド発生メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 24654197
研究機関九州大学

研究代表者

古屋 謙治  九州大学, 基幹教育院, 教授 (70229128)

キーワードダストプラズマ / 低波数ラマン分光 / ヨウ素フィルター
研究概要

平成25年度には光学系の調整やヨウ素フィルターの安定動作を実現させたのちに、アセチレンプラズマ中に生成する微粒子の低波数ラマン分光測定を行う予定であった。しかしながら、今年1月末にレーザーの初期不良で発振しなくなったため修理を依頼し、4月末にようやく納品された。修理品はレーザーヘッドが交換されたため、発信波長が532.006nmから531.950 nmへ変わってしまった。ヨウ素ガスは532.048 nm、532.0050 nm、531.836 nmに比較的強い吸収が存在する。レーザーヘッドの交換により発信波長がヨウ素ガスの吸収ピークから離れてしまったため、ヨウ素フィルターの条件設定(セルの温度やヨウ素の圧力)が厳しくなり、かつ、その効果が薄れてしまった。
ごく最近、BragGateノッチフィルターと呼ばれる、半値全幅5cm-1程度の極めて優れたノッチフィルターが販売されている。このフィルターの購入を検討したが、フィルターと調整機構を含め75万円であり、申請額の60%しか支給されなかった今回の研究費で購入することは不可能であった。
一方、測定対象であるアセチレンプラズマ中の微粒子については次の方法でその生成を確認した。アルゴン54 Pa、アセチレン6 Paの分圧でこれらのガスを真空チェンバーに導入し、直径4 cmの円形平行平板電極の一方に400Vを印加し、他方はGNDに接続して直流放電を発生させた。チェンバー中におけるガスの滞在時間は35 s、放電電流は50 mAである。平行平板電極間にHe-Neレーザー光を通過させておくと、微粒子の発生により散乱光を観測することができた。アセチレンガスのみ導入を止めると放電は維持されるが散乱光は徐々に見えなくなり、再度アセチレンを導入すると散乱光も再び観測されるようになった。このようにして微粒子の発生が確認できた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 反応性プラズマ中での分子成長2013

    • 著者名/発表者名
      古屋謙治
    • 学会等名
      九重分光関連夏季セミナー2013
    • 発表場所
      国立大学九重共同研修所
    • 年月日
      20130726-20130727
    • 招待講演

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公開日: 2015-05-28  

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